細胞分裂
教科書には、タマネギの根を使った細胞分裂の顕微鏡観察が載っている。
以前は、この顕微鏡観察はなかなか細胞分裂が見られなくて、憂鬱だったが、うまくできるコツをつかんだ。
①まず材料だが、春の時期は新タマネギを収穫したばかりなので、タマネギは休眠期に入っている。根が生えにくいが、皮をむき、根が生えてくるところを少し削ぎ落とし、水栽培をする。
②水栽培は、丸い水槽に水を入れ、プラスチックのコップを切って台を作り、その上にタマネギを乗せる。水はタマネギの下の部分に少しつく程度。
③熱帯魚飼育に使う空気ポンプを水槽に入れ、空気を送り込む。
④戸棚の中など暗所に入れる。
⑤水槽の水は毎日換える。
そうすれば2~3日で根が生えてくる。
根が生えてこない場合もあり得るので、小ネギの種もシャーレに入れて水栽培を行った。
細胞分裂は、深夜から朝にかけて(特に午前10時頃)行われるので、午前中の3校時くらいまでの授業で観察する。午後からの授業の場合には、午前中(できるだけ朝)のうちに、根の先端部分を切って、あらかじめ作っておいたカルノア液(氷酢酸:エタノール=1:3)に浸して冷蔵庫に入れておく。
↓2つの写真とも、クリックして拡大(糸状に変化した染色体が見えるものがある。)
今回は、ネギでカルノア液に浸しておいたものを使いました。顕微鏡で見ると、細胞分裂しているところがよく見られます。
写真は、顕微鏡で拡大したものをデジタルカメラで撮ったものです。
こんなによく見えるのに、生徒は手際が悪く、なかなか探す事ができない。顕微鏡のピントを合わせきれない。いくつかの班は探して見る事ができたが、あとはなかなか・・・。
これが見えたら感 動するのになあ。
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