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2005/07/30

太陽系の大きさ

昨日、理科サークルの例会があった。7月のテーマは天体についてだった。中学生にとっては、天体の単元は莫大な宇宙空間の広がりと時間の長さについて理解できなければならず、難しい単元だと思われる。

この単元では、生徒が理解しやすいように、教師が多種多様のアナロジー(類推、たとえなど)を持って指導した方がよい。つまり、その一つの方法として例を出せば、太陽系の広がりを理解させようとして、天文学的な数字を並べてみても生徒はピンと来ないが、太陽系を10億分の1に縮小して話をすると理解しやすい。
このとき、太陽は直径1.4mの大玉になり、地球は1.3cmの豆電球くらい、水星は0.5cmの丸画鋲、木星は14.3cmのハンドボールくらいの大きさになる。太陽からの距離は、1番目の水星まで57.9m、3番目の地球まで150m、5番目の木星まで780m、太陽系最後の冥王星まで5900m離れていることになる。これをさらに学校を中心とした地図に円を描いていくと、その太陽系の大きさや惑星の位置関係を生徒はより感じ取れると思われる。
太陽系に最も近い恒星(ケンタウルス座のα星)までは、4万km離れていることになり、地球を一周した距離と同じになる。
では、銀河系の直径は?

9.5億kmである。宇宙はもっと広い。

太陽系の端にある冥王星とケンタウルス座のα星まで随分離れているが、その間には何もないのか?という話になった。いや、あるはずだ。小さな星(恒星ではない)があるという結論に達したが、今日の夕刊を見ると、「太陽系に第10惑星、冥王星より遠く大きい」という見出しが目に留まった。一日前のニュースなら、サークルでもこの話題は必ず出ていただろう。
この星が冥王星の1.5倍の大きさなら、前述のたとえでいくと、1cmのパチンコ玉くらい、太陽から14.5km離れていることになる。太陽系の端(外側)には、まだまだ見つかっていない星がたくさんありそうだ。それはそうだろう。学校の運動場に置いた直径1.4mの太陽、そこから150m離れた地球、そこからさらに14.4km離れた場所にあるパチンコ玉がやっと見つかったのだから無理もない。

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