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2005/07/14

知床が世界自然遺産に

20050714-02577583-jijp-int-thum-001-small南アフリカ・ダーバンで開かれている「国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)」の第29回世界遺産委員会で、北海道・知床の世界自然遺産への登録が決まった。

日本の自然遺産は、屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森、秋田県)に次いで3件目だ。海洋を含んだ日本の自然遺産は、知床が初めてになる。

知床は北半球で流氷が接岸する南限で、豊かな海と原生的な半島の 自然が織りなす生態系が評価されたそうだ。

でも、浮かれてばかりはいられない。
人慣れしたヒグマと観光客の接触の危険(近年、事故は起こっていないというが)
森の樹皮を食い荒らすエゾジカの食害
オオワシなどがハンターに鉛弾で撃たれたエゾジカを食べることによる鉛中毒など

知床が抱える課題は多い。

誰もが世界自然遺産に登録されるような、素晴らしい自然が残る知床に行ってみたいと思うものだ。私も6年前の夏に友人家族と北海道を旅した時、知床まで行って自然を満喫したいと思った。しかしその時は結局、時間の関係で網走市や小清水原生花園までしか行けなかった。

知床は、これからさらに押し寄せる観光客からいかに自然を守るかが、大きな課題となる。世界自然遺産に登録されることは、同時に多くの責任を背負うことでもある。
素晴らしい自然は死守してもらいたいが、封印する事ではなく、本当の自然を味わいたい人のためにエコツアーの充実も図ってもらいたいものだ。

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