山口旅行~秋吉台で自然の造形に圧倒される
大学時代、秋吉台に何回か行ったことがある。石灰岩の採石場(美祢市)へ許可をもらって入り、ダイナマイトが爆発する音や大きな10tトラックが走る音を遠くで聞きながら、石灰岩を拾って帰った。大学ではその石灰岩から薄片プレパラートを100枚くらい作り、中に眠るアンモナ
イトや腕足貝、フズリナの化石から石灰岩の年代を決めていった。
秋吉台帰り水(ウバーレ=大きく深い窪地)には、水が流れている所まで降りていったりした。ここは雨が降り続くと水が溜まり、一時湖になる。そして、石灰岩層が褶曲によって上下逆転していることも分かっている。
そんな大学時代の思い出の地に家族旅行でやってきた。約3億年の歴史を持つ秋吉台・秋芳洞を娘達にも見て欲しい。いろいろと説明せずにはいられなかったが、難しいことを言うよりまず自然を見て欲しいと思った。
秋吉台・秋芳洞に行く前に「秋吉台エコミュージアム」という博物館があり、まずそこへ行った。大きな博物館ではないが展示物もなかなかいい。秋吉台の生い立ちや鍾乳洞の発達などが学べる。秋吉台の四季の移り変わりを美しい映像で見ることができた。なんとこの映像は、秋吉台の山焼きのようすをにおいと温風で再現した体感シアターになっている。本当に山焼きをすぐ近くで感じる熱さとにおいがする。これにはびっくりした。秋吉台の動植物もわかりやすく展示してある。ビオトープまであった。これで入館無料(美化清掃協力金200円)なんて!ここはおすすめ。
それから秋吉台カルスト台地が一望でき る所で休憩(このとき雨が降 って来た)し、秋芳洞へ行った。秋吉台には430もの鍾乳洞があるが、その中でも秋芳洞が最も大きく、特別天然記念物に指定されている。全長10kmのうち、約1kmを一般公開している。温度が年中約17℃と安定していて夏は涼しい。何と言っても鍾乳石、石筍、石灰華など自然が長い時間をかけて作り出した自然のオブジェは壮観だ。←高さ15mの黄金柱(大石灰華柱)
傘づくし(鍾乳石)→
百枚皿(皿数500枚の
石灰華段丘)→
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