田中麗奈の博多弁
8月31日の夜、マシューTVを見たら「なまり亭」があっていました。方言禁止でゲームが進められていくんですけど、今回は田中麗奈(福岡)VS柳葉敏郎(秋田)でした。
日頃ほとんど秋田弁にはお目にかかれない、耳に挟まないので、柳葉敏郎の秋田弁は面白かった。
A:「どさ?」(どこに行くの?)
B:「ゆさ」(お風呂に行くの)
なんて、秋田弁が短い言葉に凝縮された感じです。これを博多弁にすると、
A:「どこ行きよると?」
B:「風呂に行きよると」となりますかね。
何回戦だったか、それぞれ地元のアナウンサーに見立てた人からインタビューの質問を受けるとき、標準語で話さなければならないときと方言で話さなければならないときとがあって、頭が混乱したらしく方言連発していたのが面白かった。
田中麗奈は福岡県と言っても県南部の久留米市出身で、純粋な博多弁ではなかったもののまあ博多弁の受け答えは頑張っていました。ただどうしても「~と」が多くなってしまい、単語連発で単純な受け答えしかできてなかったっちゃんね。もうちょっと長い文を考えて言わないかんかったっちゃないかね。
博多弁って、よそん人は「~ばい」「~たい」が多いと思っとんしゃーばってん、本当は「~と」が多いったいね。
そして、同じ発音で表す博多弁で一番短い文(と私がおもっとる)「とっとーと。」
さてどういう場面で行った言葉か分かるね?
「この座席はもう私が取ってますよ。」と言うのを表した言葉なんよ。これを福岡以外のところで言っても全然分からんよね。ニワトリ追いよっちゃろーかと思われるだけったいね。だけん方言って味があるったい。
田中麗奈が紹介したCMに「福さ屋の辛明太子が時間を知らせる」って言うのがあったっちゃけど、「3,2,1,ピシャ」っていうやつ。あれは実は「ピシャッと差がついとる」というのがミソで、他の辛明太子屋に福屋って言うのがあるったいね。「ふくや」「ふくさや」、違いは「さ」。そう、暗に「福さ屋は福屋と比べて差がついとる」って言いたかっちゃんね。でも福屋の方がシェアが大きいっちゃんね。
こんな風に文字にすると博多弁にすぐ変換されんけん、いちいち直すのしゃーしかー。
でもそれぞれの人がおもっとると思うっちゃけど、やっぱり方言はいいね。よそに行ってフッと地元の方言が聞こえてくるとホッとするばい。新婚旅行でオーストラリアに行ったときに、ホワイトサンドビーチの近くまでシュノーケリングしに行って、その時同じ船(10人乗りくらい)にガイドとして乗っとった人が、県内で同じ地区の人でびっくりしたばい。
まさに「故郷(ふるさと)の、なまり懐かし、停車場の、人混みの中に、そを聴きに行く。」という心境やったと。
このテレビの企画、面白かったなー。
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