勉強はしたいと思うもの
テレビドラマ「女王の教室」の教室を毎回見ている。初回から阿久津真矢先生が、問題発言や子ども達に対する指導の仕方で、いろいろと物議を醸し出していたが、いよいよ次回が最終回になる。
毎回、なるほどという場面や 子ども達の気持ちや行動に感動させられる場面がある。
前回は、阿久津真矢の正体を暴くため、子ども達は教育委員会の人が授業参観している前で、答えにくいような質問を先生にぶつけてみる。
ひかる「どうして勉強するんですか。」
真矢「勉強はしなきゃいけないものじゃありません。したいと思うものです。これから知らないものや理解できないものにたくさん出会います。その時もっと知りたい勉強したいと自然に思うから人間なんです。自分達の生きるこの世界を知ろうとしなくて、何が出来るというんですか。何でも知ってるような顔をした大人がいますが、あんなのは嘘っぱちです。好奇心を失った瞬間、人間は死んだも同然です。受験のためでなく、立派な大人になるために勉強するんです。」
この言葉を暗記して、そっくり今の生徒に言ってみたい。現実、何のために勉強しているのか分かっていない生徒は多いのです。でも受験のために勉強しているのではないなら、なぜ最初から真矢先生はそうみんなに言わなかったんだろう。私立受験組とそうでない子とを分けなくて良かったのでは?
由介「なぜ、教職員再教育センターにいたんですか。前の学校で生徒をボコボコにしたって聞きましたけど。」
真矢「本当よ。」
由介「何でそんなことしたんですか。」
真矢「その子が私に言ったからよ。『なぜ人を殺しちゃいけないんだ』って。その子はクラス中に恐れられていたの。その子にいじめられて自殺未遂をする子までいた。でもその子は反省もせずに言ったの。だから私は彼に教えたの。他人の痛みを知れと。どんな人にも素晴らしい人生があるんだと。一人一人が持っているものを奪う権利は誰にもありません。残される遺族に苦痛を与える権利も誰にもありません。だから人を殺してはいけないんです。」
個性尊重の世の中になった分、生徒の質も自分さえ良ければと言う考えが以前と比べて少し多くなったような気がします。他人のことを考えて行動することが、今の生徒は少なくなったような気がします。
和美「先生は、本当はいい先生じゃないんですか。わざと自分が悪者になって。それであたし達が強くなるようにしてるんじゃ。」
真矢「失礼なことを言うのはやめなさい。私は自分のやっていることが間違っていると思った事なんて一度ありません。」
阿久津真矢先生の正体は以前謎のままですが、子ども達は、阿久津先生にもっと色々な事を教えてもらいたいという気持ちになってきます。
誰もいない教室で、阿久津真矢先生は突然倒れてしまう。病気?過労?そして次回は卒業式、「今しか出来ないことは一杯あるんです。将来ばかり気にするのはやめなさい。」という真矢の言葉。次回の最終回が楽しみです。
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