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2005/10/26

教員の年金

最近の新聞記事に「教員の年金 優遇され過ぎ」というのがあった。私は年金をもらうまであと20年以上はあるので、どうなのか詳しく知らないが、記事には、

公立の小・中学校の校長経験者が退職後に受け取る年金の平均月額が、中央省庁の事務次官経験者の受給額より1万円以上多いことが、財務省が20日の財政制度等審議会に提出した資料で明らかになった。

とある。具体的に財務省の資料によると、03年度で
 公立小学校の校長の年金受給額の平均 月26万3000円
 中央省庁の事務次官経験者の受給額  月24万6000円
 一般教員の年金受給額           月24万4000円
 一般行政職員の平均受給額        月22万5000円 
で財政審は「教員の優遇は適当でない」と、2006年度予算でやめるよう提言する見通しだという。

数字で見れば、確かに教職員は優遇されている。それは、優秀な教員を確保するため、教員の本俸は一般行政職より高くなっている。また、教員の平均年齢が高く、大卒の比率が高いので、本俸が比較して高くなる。本俸をもとに決められる年金が高くなるのは、当たり前になる。
年金を見ると、「教員は優遇されている」とほとんどの人は思ってしまうが、事務次官は年収約2400万円、退職金9000万円、さらに天下りという華やかな第二の人生が待っている。教職員優遇措置の一面だけを挙げ、世間の嫉妬心を利用して給与構造改革を進めていこうとする財政審は狡猾な感じがする。
仕事内容で見ると、一般行政職や事務次官がどれだけの仕事をしているか知らないが、私は昨日、14時間学校にいた。生徒が社会に出る前に、していいことと悪いことをきちんと教えるため、家庭訪問や生徒指導、先生達同士の打ち合わせなど昨日は随分時間がかかった。多くの教職員は、生徒達の成長を喜びとして残業手当もなく、日々、汗を流している。時には家族との時間を犠牲にしてまで、東奔西走している姿がある。

自分の立場で意見を書いたが、待遇についてうらやましがられるのではなく、生徒との心の触れ合いができる、生徒の成長が間近に見られるという仕事の内容によってうらやましがられるような、誇れる仕事をしていきたいものだ。

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