« 感謝を忘れずに | トップページ | 九州一周駅伝 »

2005/11/12

天体のモデル教材2

空間的理解ができる少人数クラス(発展コース)のモデル教材を試作した。

IMG_1712IMG_1716太陽と地球、星座の位置関係と地球の自転による方位、時間を思考する教材だ。地球は23.4°の地軸の傾きまで再現した。地球を固定してしまうと自転の説明ができなくなるので、地球は取り外して別の位置へ動かすことができるようにした。これで、いつの季節のいつの時間に、どの方向に何という星座が見られるかということをモデルを使って考えていくことができると思う。
IMG_1721IMG_1725ただ試作した後、欠点に気づいてしまった。
台となる発泡スチロールは、30cm×30cmで、まわりに配置した星座の位置が実物と比べてあまりにも近すぎるため、地球から見た位置がずれてしまう。つまり東(西)の空に見える星座が、モデルではあまりにも近すぎるため地平線の下で見えないという結果になってしまうのだ。実物(=宇宙)と比べれば極端に小さいモデルというもので、思考するわけだからしかたがないのだが、授業の時には、理科室の壁に拡大した星座の図を貼ることにしよう。

|

« 感謝を忘れずに | トップページ | 九州一周駅伝 »

コメント

天体や地層といった空間的な広がりを、わからない生徒に教えるのって難しいですよね。
ましてや、天体は自転や公転による相対的な運動が絡むからなおさらですよね。
私はいつもピンポン球を全員に持たせて、地球に見たてて使っています。
それでも、ピンポン球の地球に視点をおけない生徒に悩まされています。
先生の授業の様子を是非とも見に行きたい気持ちです。

投稿: Manbow | 2005/11/12 21:38

Manbowさん。

この単元教えるのは難しいですよね。
単元自体は楽しいんだけど、巨視的・空間的ものの見方がなかなかできない生徒が多いので、いつも悩みながらの授業です。
今回は、もう研究授業ということが決まっていますので、教材を作って、見せる授業として気合いが入っているだけです。
理科室が、時にはプラネタリウムになったり、地震を体験できるように揺れたりならないかなあといつも思っています。

投稿: みっつー | 2005/11/13 08:29

本当に、そういう理科室があると嬉しいですね!
研究授業だと、やはり力が入ってしまいますね。
私はここ数年、教科での研究授業が殆ど無く
新しい教材研究が進んでいません(^_^;)
こんなんじゃ駄目なんですけどね。

コース別授業の展開など、また教えて下さい。

投稿: Manbow | 2005/11/13 17:28

初めまして、みっつーさん。
GUIな時代のぱそ事情のサイトからやって来ました、カラスです。
天体モデル教材、参考になります。
選択でなんとか中学の授業に潜り込みたいと考えている所なので、今回の天体モデルをちょっと私なりに改良して、私の授業を売り込みたいと思います。
改良点は2つ。方位のカードを彎曲させる。
台のサイズが小さいので、せめて180cm四方で作る。

方位のカードを彎曲は台のサイズに関わるので、このサイズが決まれば決定出来ます。
その台ですが、発泡スチロールをやめ、B全用紙ぐらいで軌道円を書き、この紙を黒板(ホワイトボード)に張る。
地球はマグネット、太陽(マグネット?)・星座はマジックテープとマグネットの兼用(適材適所)で固定。
地球には小型無線カメラを取付け、これを人の目線とする。
と言う感じですが....
私の持論では、体験が全て。
一人一人が疑似体験でも良いので、体験出来たらと思っていますが、先ずはできる所からコツコツと....

投稿: 闇夜のカラス | 2005/11/14 22:06

Manbowさん。

一応、指導案を2つのコース(クラス)とも書きましたが、もう一人の先生と練り直していく必要があります。
指導工夫改善教員として3年目で、今まで大気圧(物理)、原子・分子(化学)、スピーカー・モーター作り(物理)と、1分野ではよく少人数授業を行いましたが、今回、天体(地学)で行うのは初めてで、授業開発したいという思いから手をつけたので、どんな授業になるやら。


闇夜のカラスさん。

はじめまして。ようこそ。
いろいろとアイディアを出していただいてありがとうございます。
そうですね。マグネットを使って、黒板に貼るということは思いつきませんでした。
自由に天体(地球)の位置を動かすこともできますよね。
このとき、生徒は北極側から見る図になりますね。
うーん、おもしろい。

投稿: みっつー | 2005/11/15 00:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 天体のモデル教材2:

« 感謝を忘れずに | トップページ | 九州一周駅伝 »