化学電池作り
3年の授業で「化学電池作り」をしました。
化学電池とは化学反応によって電気を取り出す装置です。いろんな化学反応がありますが、生徒はすでに電解質水溶液(電気が通る水溶液)と2種類の金属があれば、金属が電解質水溶液に溶けて、電気が取り出せることを学習しています。生徒のアイディアでいろんな化学電池ができました。
写真の上段左から説明すると、
フィルムケースを使った電池は、中に食塩水を入れ、銅と亜鉛板をふたにさしています。
缶詰電池は、中にうすい塩酸を入れています。容器を缶詰にしただけでなく、缶詰が極の代わりをしています。もう一つの極は銅板です。
くだもの電池は、ミカンやレモン、カキ、リンゴ、すだち・・・などの果汁が電気を通す水溶液の代わりになります。それに2種類の金属は、銅と亜鉛板を使っています。
下段左から
備長炭電池は、食塩水と備長炭、アルミニウム箔を使いました。結構強い電流が得られます。
鉛蓄電池は、水溶液はうすい硫酸か硫酸ナトリウム水溶液にします。極は鉛板と鉛板という同じ金属を極にしますので、生徒は「あれっ?」という顔をします(同じ金属を使えば電気が取り出せないとわかっているから)が、手回し発電機を回し、充電するうちに一方の鉛が酸化鉛に変わります。手回し発電機の手を離すと、手回し発電機の取っ手がひとりでに回り始めます。電池になったのです。車のバッテリーなんかがこれですね。
刺激電池は、生徒のネーミングですが、水溶液としてわさび、からし、タバスコ、梅干し など刺激のあるものの水溶液を使ったようです。でもこれでも電気が取り出せました。
他には、11円電池、アルミ缶電池、活性炭電池などをつくりました。
結構身近にあるもので電池が作れるんですね。
| 固定リンク
« 目の模型 | トップページ | お気に入りのハンカチ »
コメント