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2006/03/06

「旅立ちの日に」の奇蹟

3年生の授業も明日が最後になった。

今日、最後の授業になったクラスもあった。授業の最初に理科とは関係ないが、「旅立ちの日に」の奇蹟というDVDを見せた。これは、昨年「情報ライブ EZ! TV」の特集としてあったもので、今や卒業式で歌われる歌NO.1になっている「旅立ちの日に」という合唱曲の誕生秘話が本になって発売されているが、その中についているDVDである。
男子がなかなか大きな声で歌ってくれないこともあるが、女子も含めて全員、この歌が誕生した背景を知っていた方が心を込めて歌えるのではないかと考えたからである。

この曲の生みの親は、今から15年前の当時秩父市立影森中学校の校長先生だった小嶋登先生と、当時音楽の先生だった坂本浩美先生。
クラスのまとまりもなく、荒れる学校を建て直そうと思い立った小嶋校長は「歌声の響く学校」にすべく、みんなで合唱をする機会を増やすことにした。
初めはなかなか成果が表れなかったが、「歌には人の心を変えていく大きな力がある」と信じていた小嶋校長と坂本先生は粘り強く努力を続けたのだ。やがて生徒たちの心にも変化が芽生え、みんなで声を合わせて歌う楽しさから、いつしか学校も明るい雰囲気に変わっていったのだった。
小嶋校長が目指した「歌声の響く学校」になったとき、その集大成として、小嶋校長が歌詞を作り、音楽の坂本先生がメロディーをつけて生まれたのが「旅立ちの日に」という曲であった。完成した曲は92年の3年生を送る会で、小嶋校長と先生たちによって、影森中学校の生徒の前で初めて歌われたのだ。
実はこの年、小嶋校長は定年を迎え、自分にとっての卒業式でもあったのだ。この日のためだけに作られた「旅立ちの日に」という曲は、先生から生徒へ、翌年も歌い継がれていった。そして他校の先生たちにもこの曲は評判となり、全国の学校に広がっていった。

聞いていて懐かしい感じがする。綺麗なメロディーと簡単な言葉に感動できる。そんな素晴らしい歌である。
3月10日が卒業式。感動的な卒業式であって欲しい。

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