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2006/07/13

インパチェンスの花粉管

ココログのメンテナンスで、2日間更新できませんでした。
3年の生物実験で、花粉管の観察があります。

Img_345550分授業の短い時間に花粉管が伸びるようすを観察するわけですから、比較的早く花粉管が伸びる植物を使います。
今回は、インパチェンスをホームセンターの園芸コーナーで見つけ、購入しました。

観察のしかた
①インパチェンスの花粉を柱頭に似せた状態の砂糖水に落とします。
②インパチェンスの場合、砂糖水は8~10%になります。(植物の種類によって、砂糖水の濃度がちがってきます)
③砂糖水を入れる一穴のホールスライドガラスがなかったので、しかたなく普通のスライドガラスを使いました。
④その場合、砂糖水がこぼれてしまう場合があるので、今回は粉寒天を入れて沸騰させ、少しさましてスライドガラスの上に乗せ、固まらせました。
⑤インパチェンスの花粉を小筆で採り、固まらせた砂糖水の上で散らばるように落とします。(花粉が一カ所に固まって落ちると、なかなか花粉管が伸びにくい)
⑥花粉管が伸びるのに少し時間がかかるので、シャーレの底に濡れたろ紙を敷き、折った割り箸を2本置き、その上に観察するスライドガラスを置いてふたをする。
⑦10分後、シャーレからスライドガラスを取り出し、顕微鏡で観察する。

Img_3451Img_3453この実験は、今まで条件がなかなか合わなかったのか失敗することが多かったが、今回うまく花粉管を観察することができました。生徒が観察している中には結構長く伸びた花粉管もありました。

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コメント

「この実験は、今まで条件がなかなか合わなかったのか失敗することが多かったが・・・」とありますが、寒天を使用した場合と使用しなかった場合で成功率に差はありますか。
よかったら教えてください。

投稿: きんちょ | 2007/07/28 05:50

きんちょさん。

はじめまして。コメントありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

さて、花粉管の観察実験ですが、私もいろいろな条件を試したわけではないので、はっきりとはわかりませんが、砂糖水だけを使った場合、砂糖水の濃度によっては、原形質吐出(浸透圧による現象)が起こってしまう場合があるようですので、濃度は厳密に調整した方がいいと思います。
薄いと花粉管は伸びません。
また、水道水を使っても花粉管は伸びません。
寒天培地法の場合は、砂糖水のみの時よりも少々薄くてもかまわないようです。
花粉管が伸びる条件は、できるだけその植物の柱頭と同じ状態を作ってやることだと思います。
私は、寒天を入れた方がこぼれなくて観察しやすいと思っています。

投稿: みっつー | 2007/07/28 07:24

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