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2007/12/08

理科離れ

経済協力開発機構(OECD)が実施した06年国際学力テスト「学習到達度調査」(PISA)の結果で、日本はまた順位を落とした。

調査には、前回より16多い57カ国・地域が参加。日本では無作為抽出された高校1年の約6000人が参加し、学力テストでは「数学的活用力」「読解力」「科学的活用力」の3分野を、アンケートでは、理科学習への関心・意欲などを調べた。
2003年→2006年の結果は、
「数学的活用力」が6位→10位、
「読解力」が14位→15位、
「科学的活用力」は2位→6位となった。
それよりも、理科の関心があるかどうかのアンケートで、参加57か国・地域で最下位だったことが重大問題だ。
「ゆとり教育」のため、新学習指導要領で理科の学習内容が3割削減になった。
イオンや密度、種子をつくらない植物、日本の天気など、大切で生活にも大きく関わる部分での内容を学習しないようになった。
発展的内容で教えてもよいといっても、理科の授業時間数が少なくなったのだから、そこまで教える時間的余裕は公立中学校にはない。
それでいて、実験は大いにやってもらいたいと言われても、イオンのところなど、原子・分子を教えるために必要であり、おもしろく探求的な授業ができる部分がないのだから、生徒もなかなか興味を持って授業に臨むことができない。

理数に興味を持たない人が増えたらどうなるか。
今や電化製品や携帯電話、自動車など身のまわりのいろいろなものにコンピュータが組み込まれている。
コンピュータのプログラムに携わる技術者が少なくなると、新しい製品が開発されなくなってしまうかも知れない。
コンピュータだけでなく、機械や建物、薬など生活に欠かせないものに支障を来すことになりかねない。
理科離れが続くと、技術立国日本の将来が危ぶまれることになる。

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