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2007/12/29

嫁が君

今、大急ぎで年賀状を作っている。

毎年、冬休みに入ってから大掃除と同時進行で年賀状を作ることになる。
昨年から家族全員の名前が載った年賀状と私だけの名前が載った年賀状を作ることにしたのだが、私だけの名前が載った年賀状には、その年の干支を入れた俳句を書いている。
今年は、亥年だったので、
  山茶花の 紅つきまぜよ 猪の子餅      
                杉田久女
にした。

来年は、子年なので、ねずみを詠んでいる句を探したがなかなかいいのが見つからない。
本屋で俳句歳時記という本を読んでいると、ねずみは農作物を荒らす害獣なので、むしろ忌み言葉になるようだ。
それでも「正月三が日のねずみ」のことを別の言葉で「嫁が君」というのを知り、「嫁が君」と入っている俳句を探した。
そして
 餅花や かざしに挿せる 嫁が君
                芭蕉
に決めた。
でも、ほとんどの人は正月の一風景としか感じないだろう。
文学部卒業の人でないと、どこに「ねずみ」が詠み込まれているのかわからないと思う。

今日は、本屋でいい勉強をしたなと思った。

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