ブロッコリーのDNA
新学習指導要領の学習内容で、中学校理科は前倒しで来年度から新しい学習内容が入ってくる。
その中で、第2分野「遺伝の規則性と遺伝子」の「遺伝子の本体はDNAである」という学習内容がある。それで、DNAを身近なものから取り出して見てみようという実験を行おうと考えた。
DNAを取り出す身近なものとは、ブロッコリーである。
ブロッコリーからDNAを取り出そう
方法
①ブロッコリーを凍らせる。(細胞壁を破壊するため)
②ブロッコリーのつぼみの部分(20g)を削り取って乳鉢に入れ、乳棒で粒がなくなるまで砕く。
③食器用洗剤(10ml)を入れる。(細胞膜を破壊するため)
④飽和食塩水(50ml)を入れる。(DNAを溶かし出すため)
⑤10分間、静置する。
⑥茶こしペーパーに入れ、さらに上から飽和食塩水(50ml)を入れながら、濾過する。
⑦ビーカーに緑色の液体が溜まる。
⑧ガラス棒を伝わらせて、エタノール(99.5%100ml)を静かに注ぐ。(DNAを沈殿させるため)
⑨上層のエタノールと下層の緑色の液の境目にもやもやとした白いものが浮かぶ。
⑩この白いものがブロッコリーのDNAである。
こんなに簡単な方法で、DNAが取り出せることに生徒はびっくりし、実際にDNAを見ることができるので、遺伝の勉強を興味を持って行うと考えられる。
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