国宝鑑真和上展
昨日、国宝鑑真和上展に行ってきました。
福岡市で本や洋服などの買い物をした後、夕方、開催されている福岡市博物館に行きました。
国宝鑑真和上展は、7月から開かれていましたが、開催期間の最後の方になってしまいました。(国宝鑑真和上展は、9月2日までです。)
歴史の教科書で、鑑真和上像や唐招提寺は写真に載っていますが、国宝級の木彫りの仏像や絵画、書、仏具装飾品など、間近にこの目で見るのは初めてです。
鑑真は中国の僧で、船が難破しながらも数回の挑戦でやっと日本に着いて、仏教を広め、日本の僧に戒を与えたことは有名です。
でも今日こ の展覧会で初めてわかったことは、鑑真は55歳という高齢で日本に渡ろうと決心し、約12年もかかったことです。
ふつうは、歳もとって、中国でも高い地位にあって、今更日本に渡って仏教を広めようなんて事は思わないのではないかと思います。(安泰の生活を望むのでは)
この間に鑑真は失明しています。
自分を必要としているなら自分自身が日本に行くと決心して、長い年月をかけてそれを成し遂げたという実行力、意志は、今の人間に欠けていることだし、今にも通じることではないかと思います。
唐招提寺は、2000年から約10年間の歳月をかけて、平成の大修理に入っています。
明治以来100年ぶりの本格的な大修理です。
それに先立ち、調査で柱が内側に傾いていることがわかりました。
創建から1200年以上になる日本が誇る文化遺産を未来の世代に引き継ぐために、唐招提寺金堂の全面的な解体作業・大修理が始まっています。
私も微々たるものですが、ピンバッジを買って平成大修理の勧進とさせていただきました。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント