7月26日から8月11日までの17日間、パリ2024オリンピックが開催されました。
日本代表の選手の皆さん、お疲れさまでした。そしてたくさんの感動をありがとうございました。
私が、パリ2024オリンピックが始まる前に予想したメダル獲得数について総括したいと思います。私は、金メダル16個、銀メダル15個、銅メダル30個の合計61個のメダル獲得を予想していました。
結果は、金メダル20個、銀メダル12個、銅メダル13個の合計45個でした。
国・地域別のメダルランキングでは、日本は第3位でした。これは快挙じゃないでしょうか。1位のアメリカ、2位の中国に次いで3位です。4位オーストラリア、5位開催国のフランス、6位オランダ、7位イギリス、8位韓国と続きます。東京オリンピックで5位、リオオリンピックで7位でしたから、ここ最近では素晴らしい成績だったと思います。金メダルの数は予想していた数より多かったので、びっくりしているわけですが、どの競技もメダル獲得を期待して、メダルの合計数は予想の方が多くなっていました。それに金メダル確実と思われた選手が早い時点で試合に敗れたりして、オリンピック本番の恐さを思い知らされました。それでは競技別に総括していきます。
アーティスティックスイミングは、予想1個(銅1個)⇒✕結果0個。チームが5位、デュエットが8位でした。新ルールがなかなか浸透していなかったようです。チームは途中までは良かったのですが、最後のアクロバティックルーティンの点数が伸びませんでした。
競泳は、予想6個(金1個、銀2個、銅3個)⇒✕結果1個(銀1個)。男子400m個人メドレーで松下選手が銀メダルを獲得しました。同じ種目の瀬戸選手は7位でした。他に男子800mリレーが7位、女子400mメドレーリレーが5位、混合400mメドレーリレーが8位、男子100mバタフライの水沼選手が8位、男子200m平泳ぎの花車選手が5位、渡辺選手が6位、男子200m自由形の松元選手が8位、男子200m個人メドレーの瀬戸選手が7位、女子100mバタフライの平井選手が7位、女子200m平泳ぎの鈴木選手は惜しくも4位、女子400m個人メドレーの成田選手は6位でした。競泳日本代表最年長の鈴木選手は惜しくも4位となり、自分ではまだまだ行けそうだということで、競技続行を決意しています。
アーチェリーは、予想2個(銅2個)⇒✕結果0個。混合団体はベスト8まで行きましたが、惜しくも敗れてしまいました。
陸上は、予想4個(金1個、銅3個)⇒✕結果1個(金1個)。女子やり投げで北口選手が堂々の金メダルを獲得しました。他は男子400mリレーは5位、男子1600mリレーは6位、混合競歩リレーは川野・岡田組が8位、男子20km競歩は池田選手が7位、古賀選手が8位、男子110mハードルは村竹選手が5位、男子3000m障害は三浦選手が8位、男子走り高跳びは赤松選手が5位、男子マラソンは赤﨑選手が6位、女子マラソンは鈴木選手が6位。北口選手の金メダル獲得をピタリと当てました。
バドミントンは、予想3個(銀1個、銅2個)⇒〇結果2個(銅2個)。女子ダブルスの志田・松本選手(シダマツペア)が銅メダル獲得と混合ダブルスの渡辺・東野選手(ワタガシペア)も銅メダルを獲得しました。女子シングルスの山口選手と大堀選手はどちらもベスト8で終わりました。女子ダブルスのシダマツペアと混合ダブルスのワタガシペアの銅メダルをピタリと当てました。
ブレイキンは、予想3個(銀2個、銅1個)⇒✕結果1個(金1個)。湯浅選手(AMI)が金メダルを獲り、初代女王になりました。半井選手(シゲキックス)は4位、福島選手(AYUMI)はベスト8でした。
自転車は、予想2個(銀1個、銅1個)⇒✕結果0個。男子BMXフリースタイルで中村選手は惜しくも5位となりました。東京オリンピックが5位だったので、パリオリンピックではメダル獲得なるのではないかと思われましたが残念な結果になりました。
サッカーは、予想2個(銀1個、銅1個)⇒✕結果0個。男女ともメダルが獲れるのではないかと予想していましたが、男子は金メダルを獲得したスペインに0-3で敗れベスト8、女子も同じく金メダルを獲ったアメリカに0-1で延長の末敗れベスト8で終わりました。組み合わせが違っていたら、メダルを獲れたのではないかと思います。
フェンシングは、予想3個(金1個、銅2個)⇒◎結果5個(金2個、銀1個、銅2個)。男子フルーレ団体が金、男子エペ個人の加納選手が金、男子エペ団体が銀、女子フルーレ団体が銅、女子サーブル団体が銅と東京五輪から躍進した。他には男子フルーレ個人の飯村選手が惜しくも4位。金メダル確実と思われていた女子サーブル個人の江村選手が準々決勝で敗れる波乱があり、どうなることかと思いましたが、無事団体では銅メダルを獲りました。予想は女子サーブル団体が銅がピタリと当たりました。
体操は、予想3個(金2個、銅1個)⇒◎結果4個(金3個、銅1個)。男子団体が悲願の金メダル奪還。男子個人総合で岡選手が金、岡選手は種目別でも鉄棒で金、平行棒で銅を獲得しました。他には男子個人総合6位に橋本選手、男子種目別鉄棒7位とあん馬6位に杉野選手、男子種目別平行棒6位に谷選手が入りました。女子は、団体が8位、種目別ゆかで岸選手が7位になりました。男子団体が金をピタリと当てました。
トランポリンは、予想1個(銅1個)⇒✕結果0個。森選手が銅を取ると予想していましたが、6位に終わりました。
柔道は、予想10個(金6個、銀3個、銅1個)⇒✕結果8個(金3個、銀2個、銅3個)。金メダルを獲得したのは、男子66キロ級の阿部選手、81キロ級の永瀬選手、女子48キロ級の角田選手の3選手、銀メダルを獲得したのは、男子90キロ級の村瀬選手と混合団体、銅メダルを獲得したのは、男子60キロ級の永山選手、73キロ級の橋本選手、女子57キロ級の舟久保選手の3選手だった。金メダルを予想していた混合団体が獲れなかったこと、それから男子のウルフ選手、女子の阿部選手、素根選手は金確実と思いましたが、残念な結果になりました。
セーリングは、予想1個(銀1個)⇒◎結果1個(銀1個)。混合470級で岡田・吉岡組が銀メダルを獲得しました。これは予想とピタリ一致しました。
スケートボードは、予想5個(金2個、銀1個、銅2個)⇒△結果4個(金2個、銀2個)。男子ストリートで堀米選手が2連覇の金、女子ストリートで吉沢選手が金、赤間選手が銀、女子パークで開選手が2大会連続の銀。他には男子ストリートで白井選手が惜しくも4位、女子ストリートで中山選手7位、女子パークで草木選手が8位でした。堀米選手、開選手にメダル獲得の期待をしていましたが、見事にメダル獲得となりました。
スポーツクライミングは、予想3個(金1個、銅2個)⇒✕結果1個(銀1個)。男子ボルダー&リードで安楽選手が銀メダルを獲得しました。女子の森選手は4位でした。ただ、小柄の森選手にとって、ボルダーラウンドの第1課題のスタートが高い位置にあってつかめない状態がありました。この第1課題は0.0点に終わり、ボルダーラウンドは7位になりました。リードラウンドが1位だっただけにメダルの可能性が大いにあったのに、ボルダーラウンドの第1課題はスタートさえさせてもらえないという厳しい課題で、これが公平だったのかどうか疑問です。
サーフィンは、予想1個(銅1個)⇒✕結果0個。五十嵐選手に2大会連続のメダルを期待していましたが、結果は稲葉選手のベスト8が最高順位でした。
卓球は、予想4個(銀2個、銅2個)⇒✕結果2個(銀1個、銅1個)。女子個人で早田選手が銅、女子団体で銀を獲得しました。男子が振るいませんでした。男子シングルスの張本選手はベスト8でしたが、準々決勝で金メダルを獲得した中国選手と3-4で惜しくも敗れてしまいました。男子団体は4位、女子シングルスの平野選手はベスト8、早田・張本組の混合ダブルスは、銀メダルを獲った北朝鮮の選手に初戦敗退と予期せぬ結果となりました。早田選手と女子団体でメダルが獲れると予想していたのは当てました。
バレーボールは、予想1個(銀1個)⇒✕結果0個。男子が銀メダルを獲ると予想していましたが、準々決勝で2-0とイタリアにリードしながら、まさかの逆転負けを期してしまい、ベスト8に終わりました。
レスリングは、予想6個(金2個、銅4個)⇒〇結果11個(金8個、銀1個、銅2個)。金メダルを獲得したのは、女子5の藤波選手、57キロ級の櫻井選手、62キロ級の元木選手、76キロ級の鏡選手、男子フリー57キロ級の樋口選手、65キロ級の清岡選手、男子グレコローマン60キロ級の文田選手、77キロ級の日下選手の8人、また銀メダルは男子フリー74キロ級の高谷選手、銅メダルは女子50キロ級の須﨑選手、68キロ級の尾﨑選手でした。予想をはるかに超えるメダル奪取でした。他に男子フリー86キロ級の石黒選手は惜しくもベスト8止まりでした。予想では男子の文田選手、女子の須﨑選手、藤波選手、桜井選手、尾崎選手、鏡選手に期待していましたが、みんなメダルを獲ってくれました。
メダル獲得の予想をしなかった競技にも、メダル獲得の快挙がありました。
飛び込みは、男子高飛び込みで玉井選手がこの種目日本初の銀メダルに輝きました。6本目の飛び込みは波しぶきがほとんど上がらず、99.0の高得点をたたき出しました。
馬術は、総合馬術団体で日本が92年振りにメダル獲得をしました。メダルの色は銅です。他に総合馬術個人で、戸本選手が5位、大岩選手が7位になっています。
ゴルフは、男子で松山選手が銅メダルを獲得しました。女子では山下選手が4位タイでした。
近代五種は、佐藤選手が日本で初めて銀メダルを獲得しました。
今回のパリ五輪は、強化がうまくいった競技、そうでなかった競技がうかがえました。皮肉を言えば、日本のお家芸だった柔道はレスリングに変わり、剣道は狭義にはありませんが武士道から騎士道に変わったような結果でした。それにしても球技はどれも残念な結果に終わりました。私のメダル獲得予想は、種目、選手、獲得メダルまで、すべてピタリと当てた競技は5つありました。
今回の大会は、コロナが収まって2大会ぶりの有観客の中での競技でした。テレビで見ていても観客席からの声援が聞こえてきて、臨場感が溢れていました。選手の方たちもその中で自分の力を出し切ったと思います。やはり一生懸命に取り組んでいる姿は感動を与えてくれます。自分ももっと頑張らなければと勇気をもらえます。またもう少ししたら、パラリンピックが始まります。パラリンピックの選手の皆さんも力の限り頑張ってもらいたいと思います。
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